整体を日常に。大分市の筋膜整体師の日記

よかったと感じたこと、ものを綴っています

サイヤ人みたいにはいかないので

今週のお題「やる気が出ない」

本屋に行くと『やる気』をだす方法が書かれた本がたくさん並んでいる。自己啓発系のコーナーは行くたびに思わず目に止まるタイトル新刊が並ぶ。

『やる気』を一時的に出したいのなら、本を読む以外にも方法はある。例えばモチベーションが上がる動画を見てみる。テンションが上がる音楽を聴いてみる。あるいは映画ロッキーを見たりするのもいいだろう。ただし、ロッキーを観たらテンションが爆上がりし、ボクシングをしたくなるかもしれない。

 だけど『やる気』は常にあるわけではないことが問題だ。やる気を出すは一時的な効果しか見込めないドーピングのようなものだ。あるいは栄養ドリンクみたいな。

 少なくともぼくの経験では、続いてもやる気は翌日くらいで消滅する。どんなに良い話を聴き、感動して魂が揺さぶられても通常運転に戻る。まるで催眠術から解けたように戻る。元に戻りらくらいならまだマシかもしれない。モチベーションを上げれば上げるほど今度はマイナスの位置に触れるところまで下がることすらある。モチベーションを上げた結果反動で落ち込んでいくのである。

極端な話、このままじゃ死ぬというくらいの状況におかれないとやる気を維持し続けることはできないのではと思う。そんな死を意識するほどのターニングポイントはそうそう一生の内に訪れることはないだろう。確かに死を予感させるような体験は人生感から変えるだろう。死にかけるほど強くなるサイヤ人みたいに。

 

姿勢を良くみせようと胸を張っても、形状記憶シャツのように元に戻る。『気』の無駄遣いである。

 逆に『やる気』に頼らないほうがむしろ不思議と気がついたらやっている状態になる。

 ほおっておくのが一番なのである。『時間』を味方につける。自然に湧きあがってくるものであって、ましてや他者からやる気出せと言われて出せるものではない。少なくともぼくは母親から『もっとやる気を出しなさい』などと言われてやる気になったことはない。押し付けられるのは嫌なものである。

 やる気が出ないに対する解決にはなってないかもしれないが、お気軽なやる気になる方法に頼らずに、やる気が出ない間は足下を固める時期だと割り切ってみてはいかがだろうか。